会期=2011年11月21日[月]-11月26日[土]

会場=表参道画廊

大震災があった2011年があと1ヶ月ちょっとで過ぎようとするとき、表参道の画廊で少し変わった個展が開かれます。

 

詳細は明かされていないのですが、瞬間を切り取る表現者である写真家が音楽プレーヤーを個展会場に招いてなにやら「時」を共有するらしいのです。

 

参加する予定のメンバーは、知る人ぞ知る方々が勢揃い。「音が彩る映像展」注目です。

 

 

小島晃 作品

小島晃・映像展

東京ボタニカル
TOKYO・BOTANICALS


表参道画廊
渋谷区神宮前4-17-3
アーク・アトリウムB02
TEL/FAX03-5775-2469

画廊Top : http://omotesando-garo.com

         直: http://www.omotesando-garo.com/link.11/kojima.html
演奏:
11月22日 17時〜 金川 敏(guitar)
11月23日 14時〜 SOUNDAHOLIC(electric)
11月23日 17時〜 中村達也(balafon)
11月25日 17時〜 阿尾茂毅(guitar)
11月26日 15時〜 山下有子(keyboard)


映像の上映:
11月21日(月)〜11月26日(土)12時〜19時 最終日は17時まで

 

 

個展の主催者はお馴染み「小島晃」、3回目の個展となります。

 

1回目の個展は、2008年喫茶店「珈琲屋とと」で開催。作品展示とともに女性写真家をお呼びしてのトークイベントや、会場が喫茶店だったことから来訪者には珈琲サービス付きの異色な個展でした。2回目は2010年に今回と同じ表参道画廊(このWebサイト下の方に昨年の映像が少しあります)で開催、多くの来場客でにぎわいました。この2回目まで、3ソロデックという4人のサポーターがプロジェクトチームを作って展示やイベント活動の協力をしてきました。

 

サポーターの役割は、ワイワイと好きな分野のお手伝いをし、場を盛り上げることがメインでした。このプロジェクトで、作家小島晃とともに過ごした愉しい時間は忘れられないものとなりました。

 

そして今年、3ソロデックを離れて彼自身が企画したのが音楽家とのコラボレーション。音楽家との「場」と「時」を個展会場につくるという「発想」・・。すごいメンバーが揃っているのもワクワクしますが、小島晃の静謐な映像とどうセッションしていくのか、どんな展開になるのか、すごく楽しみです。

 

ついに作家の道を歩み始めたアーティスト小島晃の一ファンとして、未知な予想もつかない表現の場を期待しています。

 

 

 

3solodec(3ソロデック): 津村 カツシ   

 

ピアノ・ライブのお知らせです。

3月の十秒綵画展でBGMに使わせて頂いた音楽を作曲・演奏しているAricoさんのライブのお知らせです。

 

いつもは京都を中心に活動をされているAricoさんですが、今回は東京・恵比寿でのライブということで、皆様に生ピアノを聴いていただくのもいいかなと思い、お知らせすることにしました。

Aricoさんは、辻仁成さんの映画のサウンドトラックを担当するなど、ながく作曲、ピアノの演奏活動を続けている方です。叙情的でありながら静かなパッションを内に秘めた美しい旋律です。音楽にはちょっとこだわる私(小島)も、このサウンドにはやられました。お薦めです。

http://aricoblog.exblog.jp/

http://www.soho-japan.co.jp/arico/concert/tokiakari.html

 

『Arico × art cafe friends』サロンコンサート

日時: 2010年6月2日(水)

会場:『アート・カフェ・フレンズ』~

東京都渋谷区恵比寿南1-7-8 恵比寿サウス・ワンB1(JR恵比寿駅西口徒歩2分)

http://artcafefriends.com/

Open 18:00~

Live 19:30~

Charge ¥4000(1drink付き)

ご予約&お問い合わせ

『アート・カフェ・フレンズ』Tel 03-6382-9050

 

 

以下は、Aricoさんのメッセージです。

 

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CD『ときあかり』が発売されてもうずいぶん経ってしまったけれど、当時新たなプロモーションが始まり、東京恵比寿『アートカフェ1107』で数回コンサートしたコトがあった♪ そこは壁一面リトグラフやモノクローム写真が飾られ、私の好きなトーン~アンティークでヨーロピアンな雰囲気が漂っていた♪

それからマネージメントが変わり『アートカフェ1107』の在ったビルはいつの間にか無くなり、その後『アート・カフェ・フレンズ』という名前で恵比寿に再びオープンしましたと、オーナーのすずきまさかつさんからご連絡頂いたがなかなかタイミングが合わず、それからまたあっという間に何年か経った。新しい『アート・カフェ・フレンズ』HPに載っている素敵なお店の写真に昔の懐かしい思い出が蘇った♪ そして今回、嬉しいコトに再び「サロンコンサートしませんか」とお声をかけて頂いて新星『カフェ・アート・フレンズ』でコンサート出来るコトになりました♪

実はまだ新しくなった『カフェ・アート・フレンズ』にお邪魔出来ていない。そこに置かれたスタインウェイピアノにもだから未だ触れていない。でもそれは多分イイ男に決まっている?! 何だか今新しい恋が始まるようなとても新鮮な気分♪ 初めて触れるピアノとどんな風に恋に堕ちていくのか是非聴きにきて欲しい。色んな新しい響きがきっと瞬間生まれるコトでしょう♪ オリジナル曲や新曲、最近よく弾くショパンも弾こうと思います。東京近郊の皆さま是非遊びにきて下さいネ!~Arico♪

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皆様もお時間がありましたら、初夏の夕べをピアノ演奏で楽しまれてはいかがでしょう。

 

十秒綵画 JU-BYO SAIGA

ありがとうございました。おかげさまで盛況の内終了しました。

十秒綵画 JU-BYO SAIGA 案内
小島晃個展案内 写真面

アート・コーディネーター 泉澤章介 推奨文より

小島晃の二回目となる本格的な個展である。

 

小島晃の作品は、写真素材をコンピュータ処理でモノクロームにし、塗り絵のように色を置いていく。素材のどこを抽出して彩色するのか。二枚あるいは三枚の 写真のつながりや展開を、10秒という絶妙な刹那でその関係性と場面を紡いでゆくニュアンスの伝播なのである。これを小島は十秒綵画と命名し、時間軸を再 構成した写真動画といっている。

 

写真動画は、映画やビデオのように、例えばフィギュアスケーターが演技をするように映像自体が動くのではなく、静止写真自体が動くのである。10秒という 設定は、いわゆる一般的な「動画」ではないがゆえの絶妙のシークエンスなのである。十秒綵画といい写真動画といい実に言い得て妙である。

 

小島晃の作品鑑賞の極意を伝授しよう。

 

ただひたすら心を無にして、・・・・・ つづきはこちらRECOMMENDATIONへ

 

 

個展情報

小島 晃 個展

~ 十秒綵画 JU-BYO SAIGA~

http://www.omotesando-garo.com/link.10/kojima.html

 

会期=2010年3月15日[月]-3月20日[土]
オープニングレセプション:3/15(月)17:00-19:00
会場=表参道画廊

http://www.omotesando-garo.com/expo/index.html 

表参道画廊 東京都渋谷区神宮前4-17-3
アーク・アトリウム B02
TEL/FAX:03・5775・2469

 

  マップ参照

 

中継スケジュール

2009 8月の 作品
2009 8月の 作品

3月13日の個展設営 風景

来場者のコメント

 

テクニカルイラストレーター 田代泰夫

 

 十秒綵画作品のムービーを改めてよく見てみた。今流行のフォトフレームのコンテンツにぴったりだと思う。2~3枚の画像で十秒が構成されている。さりげなく変わっていく画像は、衝撃的ではなく、かと言ってなぜか気になる存在となっている。机の上に飾っておくのにちょうど良いと思う。
 
 初めはあまりにも当たり前と感じるので、一部の色が残してあって、他をモノクロに変えてあることに気づかない。そのうち、こんな景色はあるのかとおもうようになる。そのぐらい自然な加工がしてある。また、単なる白黒写真とは異なる、別のそぎ落としがあるのではないかとも感じる。
 
 作者も意図していないのかもしれないが、写真ひとつひとつから言葉を連想させないように、あえて名称が付けにくい画像を選んでいるように思う。映像の組み合わせによる作品が、意味や駄洒落によって、横道にそれるのを嫌っているのかもしれない。花一つをとってもあまり名前が浮かばないようなものを選んでいるようだ。
 
 写真作品に期待するのは、見たこともないような状景とか、日ごろ見ている風景でも、作者の独特の切り取り方で、こんな風にも見えるんだという驚きを与えてくれることである。ところが、小島の目指すところは少し違っているようだ。自然に見えているものを加工してもやはりなぜか自然にみえるという状況をムービーとして再構築しているように思える。
 
 単に、風景と静物の組み合わせ、あるいは、形態の連想、いわゆる心象表現の一つ、など、既成概念に当てはめることは難しい。一筋縄ではいかない何か気になる作品ということで、今後の小島世界の掘り下げに期待しよう。10秒と10秒の間の暗黒部分は、見る人の気分を切り替える意味で、番号などを表示して、言葉の世界の効果を活用しても良いのではと思う。

 

  20100316掲載

 

創価女子短期大学   英語コミュニケーション学科教授 三好楠二郎

 

小島さまとも少々会話を交わさせて頂き、「十秒綵画」を拝見、いえ体験させて頂きました。静かに流れているBGMが、これまた素敵でした。とてもシンプルな会場の中、それぞれの作品で、モノクロームの地の上でカラーが活きているように思われました。大きな画面であり、ネットだけでは得がたいであろう臨場感がありました。とはいえ、不思議な落ち着きが感じられました。和的(日本的)な感覚を意識して作られたのでしょうか。私には、しっくりと染み入って参りました。

以前、機内映画だったと記憶しているのですが、モノクロの地で鮮烈な一色のみをカラ―にしているフランス映画を見たことがあります。監督のコンセプトの現れなのかもしれませんが、私には目が痛くなる気分でした(苦笑)。それと対照的に、小島さまの作品の気持ちが落ち着くこと! 表参道画廊は、想像していたよりも狭い空間でしたが、その空間の中で、和的な詩的情感に浸らせて頂きました。(もしも「和」を意識されたものでなければ、このような発言、お許しくださいませ。)

それにしても、芸術家の方の感性に基づく製作を通せば、都会の雑踏の中にも四季折々の「詩」が見出せるものなのですね。さわやかな驚きでした。思えば、往時の日本にあっても、総ての人々が西行(その思想的深遠さはひとまず置いて)や清少納言(あふれるばかりの「いとおかし」の世界)であるはずはなかったでしょうし、それを思えば、昔も今も「詩」を奏でる題材に変化はないのかもしれない――そのような想いもして参りました。そして、様々な情感が、ハイテクを駆使して誕生としている事実は、新たな感銘でした。

個人的に谷川俊太郎氏の詩が好きで、以前、よく読んでいました。氏の作品の中に『定義』と題された詩集があります。メートル原器やガムの包み紙を題材に、そこからどれだけ「詩」が生まれ得るかを試みた作品で、私としては非常に興味深かったのですが、そのことも思い出されました。

また、小島さまのお話では、「十秒綵画」は、ふたつの作品がひとつのセットになっているとのこと。そして、画廊の中には、写真を2枚か3枚くみあわせる試みが提供されるテーブルがありました。ふと、アメリカの詩人エズラ・パウンド(Ezra Pound―詩『荒地』を書いたT.S.エリオットの指導者)の「スーパーポジション」(互いに異質な状況を並置して特殊な情感を喚起する)の理論が想起されました。

 

  20100317掲載